令和6年度 けんぶん川柳 受賞作品決定!!
今年度は自由吟と課題吟『旅』で募集いたしまして、最優秀賞1句、優秀賞2句が決定いたしました。ご応募いただきました皆さま、誠にありがとうございました。 受賞された方には後日、賞品をお送りいたします。
【最優秀賞】 味付けを忘れたおかずほめられる (山村チヨさん)
<選評>ユーモアと風刺の効いた作品です。普段なら味のないおかずは、これは酷い、不味いと健康な方には非難されるところでしょう。それが、なんと褒められるとは。今まで味が濃すぎると思っていたのが言えなかったのか、やっと本人の好みの薄味でほっとしたのか、この家の優しく平和な姿が見えるようです。
【優秀賞】景観も料金にある旅の宿 (渡邊和博さん)
<選評>旅に出てまず一番に味わうのは景観でしょう。宿の窓を開けたら見事な眺め、これには感動です。少し高い料金とは思ったが、これなら納得。その後も良い旅ができそうです。
【優秀賞】少し悲しい時は遠くの旅に出る(田上あかりさん)
<選評>この社会では、もちろん嬉しい時悲しい時があります。ただ、自分では思いもよらぬ悲しいこともあり、そんな時は思い切り、ちょっと遠くへ旅に出ます。そこで考え直したり反省したりと、常に自分を見つめ直し、前向きに生きています。
<審査員総評>
今年は題「旅」と自由題で、応募数は減少していましたが、発送豊かな作品が多く、特に川柳の大切な要素である「ユーモア」が、品よく温かく詠まれていたのが印象的でした。その他川柳の深見や優しさが溢れ、楽しい選となりました。ご投句の皆様、有難うございました。次回も五七五の魅力にチャレンジして下さい。